12月12日(水)2年生で道徳の研究授業を2コマ行いました

◆3時間目、宮崎先生による道徳「マイナスをプラスに変えるには?」の授業がありました。主題は、「真理の探究」です。初めに宮崎先生は、「マイナス」なことが起きた場面を想定し、生徒と役割演技をして学習への関心を高めました。そして、NHK for schoolの映像「マイナスをプラスに変えるには?」を視聴させました。主人公水野さんは、さまざまな廃材を利用してカバンを制作する名人です。しかし、使い古した消防服からカバンを作るのは相当難しかったようです。工夫を重ねて出来上がったかばんは、消防服の特長を活かしたすてきなリュックサック・・・

視聴後、生徒たちはワークシートの吹き出しに、消防服を前に困った様子の水野さんの思いを記入しました。「どのように加工したら素敵なカバンになるだろう」「なかなかアイディアが浮かばないなあ」宮崎先生は机間指導しながら、上手く書けているワークシートをiPadで写し取り、順に映し出して短時間で発表させました。

続く主発問「マイナスをプラスに変えるにはどうしたらよいだろう」に対して、生徒たちは個人で考えた後班活動でまとめ、ワークシートを使って発表。「ワンパターンの考え方で見るのではなく、ものの見方を変えることが大切」「すぐにあきらめず、固定的な考えを外してみることが大切」等の意見が多数出ました。

ワークシートのふり返りもしっかりとした文章で記述した生徒たち。柔らかい発想でマイナスをプラスに変えながら、よいところをぐんぐん伸ばしてほしいと思いました。

     

◆4時間目、阪上先生による道徳「みんなの自由な公園」の授業がありました。主題は、「自主・自律・自由と責任」です。初めに阪上先生は、「自由とはどのようなことですか」と問いかけ、ホワイトシートの右半分に書かせました。生徒たちは「ルールがない」「自分が好きなことができる」「だれかに何かを言われない」等々。そして、NHK for schoolの映像「みんなの自由な公園」の前半部分を視聴させました。

公園の管理人のコジマさんは、登場人物たちが「大学生の楽器演奏」「老夫婦の犬の散歩」「ママ友のベンチでのおしゃべり」「小学生のサッカー」など楽しく自由に過ごしていると思っていましたが、それぞれから「静かにしてほしい」「犬の糞が迷惑」「サッカーが危険」「ベンチ独り占めはずるい」等の苦情が届きます。

阪上先生はここでいったん映像をストップし、「どうしたらいいと思うか?」と生徒らに考えさせました。「ルールが必要」「文句は言わない」「場所を区切る」などと生徒たち。

視聴再開…困ったコジマさんは、全部禁止に!するとこれまで以上に苦情が…「どうしたらいいんだ・・・」と頭を抱えるコジマさん。そこで、阪上先生は本時の主発問「みんなが自由に過ごすためには?」と投げかけ、ホワイトボードの左半分に書かせました。そして発表!

「周りのこと人のことも考えて、できる範囲で自由にすることが大切」「ルールの下で、楽しく過ごすことが大切」「相手のことを思いやって過ごすことが大切」など、授業のはじめに右半分に書いた内容と比較することで、学習の前後で考えが変化したことが、明確にわかりました。

市教委アドバイザーの先生からは、「ホワイトボードの使い方が定着していて、日常的な取組みであることがわかる。1時間で学習する内容が豊富かつ、すっきりしていて、考えの深まりが感じられる授業だった」との助言をいただきました。

今日は、2つの授業を通して、狭山中学校の道徳研究の深まりを感じた一日でした。

  

12月6日(木)1年数学科・2年国語科の研究授業を行いました

◆1時間目、1年生の牛田先生による数学科「平行移動とは何か」の授業がありました。

前時に学習した麻の葉模様の中のニ等辺三角形が平行移動している部分を提示してふり返った後、ノートの使い方を明確に指示し、牛田先生はマス目黒板に△ABCと△DEFの二つを描きました。生徒らには指示された場所に短時間で描いていきます。合同かつ平行移動している二つの三角形について、気づいたことをまず一人でじっくり考え、ノートに箇条書きしていきました。この時点では、合同条件にしか気づいていない生徒が多数です。

その後、グループで討議する中、生徒たちは、合同条件以外のAD//BE//CF,AD=BE=CFに気づいていきました。ただ、これらの表し方が習熟できていないため、1年生ではほとんど文章表記での発表になっていました。

「対応する点を結んだ線が平行になる」「対応する点を結ぶと立体(三角柱)になる」等々。

9人の生徒がホワイトボードに記述した内容を前に出て発表し、本時のめあて「平行移動」について学んだことをノートにまとめていきました。最後のふり返りでは全員が起立し、4人グループで向き合って、それぞれ学んだこと、わかったことを発表しました。

全員参加、言語活動がたくさん入った問題解決的な学習。さらに、図と式で表し、数学用語を用いて的確に説明できる力の育成に励んでほしいと思います。

  

 ◆2時間目、2年生の坂井先生による国語科「論証の組み立てを捉える」の授業がありました。

初めに、坂井先生は「論証」とはどのようなことかについて考えさせ、「根拠を述べて、自分の考えを主張すること」であることを押さえました。

そして、「絶対見てはいけない!」と関心を引き付け、各班に「ア・イ・ウ」の3枚のカードを配りました。班長が裏返して一枚ずつ読んでいきます。

ア「外は雨が降っているよ。歩いている人がみんな傘を差しているからね。」

イ「彼女は僕のことを嫌いにちがいない。だって誕生日にプレゼントをくれなかったから。」

ウ「動物を好きな人に悪い人は絶対いない。だから、動物が好きな彼は悪い人ではない。」

「さて、一番説得力のあったのは、どれだろう?」

生徒たちは全員、アを選びました。理由は、「根拠が明確だから。」と生徒たち。坂井先生は、アの文の根拠と結論をそれぞれの部分を示し、「では、最も説得力のないのは?」と尋ねます。これも全員「ウ」と答えました。坂井先生は、二つに分かれてほしかったようですが・・・

「では、ウが説得力のない理由を考えよう!」と発問し、班で活発な話し合いが始まりました。生徒たちはホワイトボードにああでもない、こうでもないと書いたり消したりしながら、その理由をまとめていきます。そして発表。

「動物が好きな人に悪い人が絶対いない、とはいいきれない」「根拠があいまいだ」等々。端的にまとめることができ、発表後には拍手が起きていました。

教科書の例文に、坂井先生の楽しい工夫が加えられ、どの子にもわかりやすい授業展開となっていました。

授業の展開方法は数え切れないほどありますが、シンプルでわかりやすく、楽しく目標達成できる学習過程をめざしてほしいと思っています。

   

12月5日(水)道徳の校内研修を行いました

1年生の道徳で、資料名は「バスと赤ちゃん」です。主題は「好ましい世の中」で、公徳心の自覚を高め、他の人々に思いやりの心を持とうとする道徳的態度の育成がねらいです。

授業者の高岡先生は、初めに「公共の場とはどんなところ?」とたずね、学校・公園・公民館・博物館等々、イメージが膨らんだところで、資料の読み聞かせをしました。たくさんの先生たちに参観されてちょっとそわそわしていた生徒たちでしたが、真剣に聴き入り静まり返っています。率直な感想は?との先生の問いに、「いいお話…」具体的には「運転手さん・拍手した人・お母さんが、いい人」と感じたようです。

高岡先生は、「お母さんがなぜバスを降りると言ったのだろう?」について、考えさせました。ワークシートが配られ、生徒たちは、お母さんが申し訳ない気持ちでいることを書き込みました。

続いて、「拍手」は「だれに対するどんな思いか?」について、考えさせました。運転手に対する「そうだ!よく言ってあげた」という共感、母親に対する「気を遣わなくていいよ」という気持ち、互いの乗客に対する賛成や共感など、自分の言葉でまとめ、発表しました。

そして、「今でも思い出すと目頭が熱くなるのは?」の問いに、「その時の雰囲気にとても感動したから…」と、その場に居合わせた一員の気持ちになって、捉えている生徒がたくさん見られました。

最後に、もう一つの資料を読み聞かせました。公共の場でのできごとで、「これはやめてほしい」という内容の話です。

今回の授業を通して、1年生の生徒たちは「公共の場」で取るべき行動や、周りの人のことを考える大切さについて、学びを深めることができました。

授業後は、生徒たち一人ひとりのワークシートから、道徳性の成長をつかむとともにどのような評価の言葉が、さらに成長を促すかについて、グループワークを通して高め合うことができました。

関西大学教授の若槻先生と市教委アドバイザー、指導主事の3名の方々にもグループに入っていただき、たくさんのアドバイスをいただくことができました。若槻先生からは、「先生たちの学び合いがすばらしい。道徳の資料の感じ方は様々だと思うが、自由に意見を出し合える学級づくりで、さらに生徒同士が高め合える授業づくりに励んでほしい」とのお言葉をいただきました。

          

 12月5日(水)1年生数学科の研究授業がありました

授業者は出水先生、単元は「平面図形 図形の移動」で、本時は導入です。単元の目標は、「平面図形の理解を深めること」「基本的な3種類の移動について、その性質を理解すること」です。

導入で、麻の葉模様の中にある平面図形を探します。「二等辺三角形・ひし形・たこ型・正六角形・・・」黒板に貼られた模造紙大の模様の中に、見つけた図形を書き込んで発表していきます。

続いて、麻の葉模様の一部正六角形に着目させ、さらにその中にある二等辺三角形①をどのように移動すると、同じ二等辺三角形㋐・㋑・㋒に重なるかについて、考えます。

一人で考えた後グループで交流、3つの移動の説明を書いたホワイトボードを、三角形を操作しながら2人で説明します。

本時のねらいである「平行に動かす」「回転して動かす」「線を対象に折り返す」の3つの移動を、自分たちで見つけ出すことができました。最後のふり返りは自分でまとめ、ペアで交流して終わりました。

本時の流れは、問題解決的な学習過程(見通し➡個人解決➡グループ・全体解決➡まとめとふりかえり)となっており、ST分析(生徒と教師の主体率をグラフ化)においても、生徒が主体的に活躍する場面が多い結果となり、そのことがどの生徒も集中して取り組めることにつながっていることがわかりました。

市教委の先生方からは、生徒たちが問題解決的な学習に慣れ、スムーズに学習できていること、自分の考えをノートにきちんと書けていること、班でうまく協力し、どの子も参加できていることなどをほめていただきました。