1月21日(火)学習評価の研修会を行いました

夏に続いて、関西外国語大学教授の新坊先生をお招きして、「多様な評価方法の獲得」をテーマに研修を行いました。新学習指導要領で求められている力を育むためには、評価対象を多様にして、積極的に評価することが大切です。ペーパーテストだけでなく、作文・レポート・スピーチ・実験や実演・計画書・ワークシート等々。しかし、これらを評価するのは難しく、生徒にとってもどうがんばれ高く評価されるのか、基準が分かりにいくくなりがちです。

このことをふまえて、夏の研修でルーブリック評価を学びましたので、各教科担当で実際に作り、その評価基準を題材にして、今回は全教科のルーブリック評価について、具体的に研究を深めることができました。

生徒たちのがんばりを多面的にとらえ、生徒が目標をもって取り組めるように研究を重ねていきたいと考えています。

 

 

1月23日(木)特別の教科 道徳★3年生 山根先生の研究授業がありました。

3時間目、山根先生による道徳の授業がありました。主題は、「自分を抑える力」です。

中学校の入学をきっかけにスマートフォンを買ってもらった主人公は、母との約束を守れず、家の中で歩きスマホをして弟とぶつかり、注意されたものの、「わかってるから」と上の空で聞き流していたが、友達との待ち合わせ場所に向かう階段での歩きスマホで、とうとう階段を踏み外して転倒・・・スマートフォンの所持率が高くなっている3年生にとっては、他人事と思えない資料です。

初めに山根先生は、スマートフォンの所持率や使い方、家族との約束事などについての資料を、ICTで映し出しました。生徒たちは自分のことと重ねて、自然と関心が高まっていました。そして、歩きスマホが引き起こす危険について、「歩きスマホ 参勤交代」というビデオを見せ、具体的な場面について自由に考えさせました。

短い資料を読んだ後、「階段の下で横たわる奈美恵は、どんなことを考えていたのだろう」について、班で話し合わせました。はじめはほとんどの班が「お母さんの言うことを聞いておけばよかった」と書いていましたが、「本当に落ちてすぐにそう思うかなあ。」と投げかけると、自分や周りの人のけがや状況、友達との約束のことなど、イメージを膨らませて考えていきました。

最後は、本時の主題「自分の欲望を抑えるために、あなたはどんな努力ができるだろう」について、考えます。ここでは、受験生として我慢していることをあれこれ出し合って、楽しそうに話し合う姿が見られました。「先の楽しいことを考える」「大きな声を出してストレス発散」「見えないところに隠す」「自分にご褒美を考える」等々。参観している私も、いくつかの班の話し合いに参加して、勉強になりました。

だれでも、欲望に負けてしまいそうになることが多々あると思いますが、自分を律してよりよい行動ができるようにしたいなと、私も思った1時間でした。

      

1月16日(木)特別の教科 道徳★3年生 立川先生の研究授業がありました。

3時間目、立川先生による道徳の授業がありました。主題は、「よりよい社会の実現」です。

公園の整備を争点とした市長選挙を想定した教材で、自分たちの街の課題解決に向けて、どんな活動をすればよいか考えます。「花見」「紅葉狩り」で商店街に活気を!交流をとおして、まちの活性化を図りたいA候補と、「騒音」「ゴミ」はいりません!貴重な自然を守り、安心できるまちづくりをめざしたいB候補。

立川先生は、グループ活動を取り入れ、A候補側とB候補側に分かれて、応援演説を発表し合えるようにしました。「どちらの候補者も、まちをよくするために考えている」という共通点。しかし、「まちのよさ」をどこに置くか、人によって考えが異なることは、予想がつきます。生徒たちは、A候補B候補、それぞれのよさと問題点についても、真剣に話し合っていました。

最後の発表で生徒たちは、「住民が自分たちでよいまちを守っていく」「人と人のつながりを大切にし、ボランティア活動などで協力する」「積極的に選挙に参加する」「人々の考えは十人十色なので、コミュニケーションをとることが大切」など。一人の市民としての考えを十分持つことができるようになってきていることを、力強く感じました。

公職選挙法の改正で、選挙権が与えられる年齢が18歳になり、3年で選挙に参加する3年生。主権者としての意識を高めて、社会の一員として活躍できる人になってくれることを願っています。

      

1月10日(金)視察研修報告会が、市教委でありました。

市教委主催の視察研修に、今年度は本校から教頭先生、日置先生、杉本先生の3名が参加しました。今年度の視察校は、京都府の久御山学園。地域のつながりを大切にした学校づくりから、たくさんのことを学んできてくれました。

今日の報告会には、市内の全小中学校からたくさんの先生たちが集まり、視察校の学校方針や指導計画、授業風景などのプレゼンテーションを視聴しました。その後の中学校区別協議会では、これまでの取組みをお互いに交流しながら、今回の視察校から学んだことを、今後の学校づくりにどう生かすか、話し合うことができました。

  

12月12日(木)社会科★1年生 杉本先生の授業 &全学級の公開の様子です

大阪府スクールエンパワメントの事業を受けて、公開研究会を行いました。府教育委員会や市教育委員会の指導主事をはじめ、市内外の先生たちが授業を参観後、研究討議会を行いました。

学力向上研修を兼ねて引き受け、模範授業を担当した杉本先生の社会科は、「アジアとの結びつきに着目しながら、オセアニア州における地域的課題について考察すること」が本時の目標です。

導入で前時の復習をした後、杉本先生は、ICTを用いて歴史的背景についての諸資料を映し出し、当時のオーストラリアの考え方を想起させました。外国生まれのオーストラリア人の内訳の推移から考えを深めた生徒たちは、白豪主義から多文化社会へと移り変わっていったことを理解していきました。

そして、本時の中心的課題「現在オーストラリアが築こうとしている多文化社会とは、どんな社会だろう?」を提示し、社会的な視点でまとめさせるためにルーブリック評価について、説明しました。生徒たちは、よりよくまとめる観点を意識しながらまず一人で考え、4人班、学級全体と交流を広げていきます。

各班から出たワークシートをもとに、多文化社会についての考察に必要なキーワードを、杉本先生はピックアップしていきました。「人口」「歴史」「産業」・・・そして「互いの違いを尊重しあうことで豊かな社会を築く」ということを主体的に学ぶことができたと感じました。

 

狭山中学校では、「授業スタンダード」を全教員で話し合って構築し、「視覚的にわかりやすく」「話し合い活動で主体的に」などを特に意識して授業しています。

大阪府教育委員会や市教委の指導主事の先生方からは、「教員が気持ちをそろえて取り組もうとしていることがよくわかった」「生徒たちが、班での話し合いや発表に慣れている。先生たちのICT活用の工夫が素晴らしい」などの評価をいただきました。今後もより主体的で深い学びのある授業をめざして、取り組んでいきたいと考えています。

<他の学級での授業>

         

<授業後の研究討議会>

  

 

12月10日(火)国語科★3年生 山根先生の授業研究です

3時間目、山根先生による国語科の授業がありました。題材は「万葉・古今・新古今」で、目標は、「和歌に詠まれている作者の気持ちと風景を読み取る」「和歌の意味や使われている技法に注意して、鑑賞文をまとめる」です。

初めに先生は、「初春の令月(れいげつ)にして、氣淑(きよ)く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後(はいご)の香を薫す」という和歌を、大型テレビに映し出しました。「この和歌は・・・?」と問いかけます。何人かの生徒はすぐに新元号が「令和」とされたもととなる和歌であることに気づきました。この仕掛けで、生徒たちの和歌への関心はぐんと高まりました。

次に各学習班に封筒を配り、そこに入っている和歌の作者の気持ちや風景について、一人で考えます。生徒たちはそれぞれ自由に想像を巡らせて、身にプリントに書いていきました。続く班活動は、さすが3年生。さっと机を移動したかと思うと、役割を決めてだれからともなく自分の考えを伝えていました。4人がそれぞれ伝えた後は、ホワイトボードにまとめます。

★防人歌「韓衣裾に取りつき泣く子らを置きてそ来ぬや母なしにして」が当たったある班は「なんで、悲しいのかなあ」「失恋?」「いや、違うよ。北九州に一人で来てるから寂しいんじゃないかな」「あっ、そうか。家族と離れて兵士を務めているんや」・・・。

★大伴家持の歌「うらうらに照れる春日にひばり上がり心悲しも一人し思へば」が当たったある班は、「雲雀が楽しくしているのに、この人はなんで悲しいんかなあ」「何があったのか、わからないよなあ」

★額田王の歌「君待つと我が恋ひをれば我がやどの簾動かし秋の風吹く」が当たったある班は、「彼が来たと思ったら、風やったんやね」「がっかりしたやろなあ」「ずっと待ってるんか」等とこの歌は気持ちがよくわかったようです。

 発表の場面では、互いの説明を聞いて、自分の班との違いや共通点を見出して、理解を深めているようでした。

 市教委のアドバイザーからは、「全員が意欲的に参加していた。導入で身近なこととつないだところやICTで学習の流れが常に確認できるようにしていたところがよかった。短歌のリズムを味わってより関心を高めるために、次の時間は音読を効果的に取り入れてほしい」との助言をいただいました。